初めて料理を教えたのは、まだ新婚ほやほやの頃。
自宅のキッチンに友達を招いて、レッスンというより「一緒に作って楽しむ時間」
という感じ。
それまで料理教室に通って学んだこと、料理家の先生のアシスタントとして身につけた技術を、
我が家のごはんに落とし込んで伝える。
講師になった気分で、ただ純粋にその時間を楽しんでいました。

夜な夜な作った手書きレシピ
当時は、
「パソコンでレシピを作る」なんて発想も知識もなく、
スケッチブックを買ってきて、画用紙に手書きでレシピを書き、
マジックで清書をして、色鉛筆で色を塗って…
人数分をカラーコピーして、レシピの準備をしました。
今思えば、信じられないほど手間をかけて作ったレシピですが、
その作業すら楽しかったんですよね。
写真のお友達、みっちゃんにも、すごく褒めてもらえて、嬉しかったのを覚えています。
でも、代金いただくのは、気が引けて、わずかな材料費だけを頂戴しました。
お金をいただくような実績はないし・・・
レッスンそのものを楽しむ気持ちが大事だと思っていました。

料理講師として続けるには「対価」が必要だと気づく
でも、続けていく中で、ふと気づきました。
料理講師として活動を続けるには、
「楽しい」だけでは成り立たない。
レッスン一つの裏側には、
- リサーチや試作
- 材料費
- 買い出しに行く時間
- レシピを考える時間
- 募集の発信やフォーム作成
- 申し込み・問い合わせ対応
- 事務作業
- 場所や道具の準備、片付け
…本当に、やることは山積みです。
それなのに、
時給という概念が、すっぽり抜け落ちていた。
「材料費をもらえればいい」
そう思っていたのは、大きな勘違いでした。
それまで、自分で自分の仕事に価格をつけるということを
全くしてこなかった私には、
どのようにレッスンに価格をつければいいのか?がわからなかったのです。

仕事とは「価値提供の対価」である
ようやくそのことに気づいたのは、開業してから2年目くらい。
つい数年前のことです。
開業前に、友達とカフェで発酵ワークショップをしていた頃も、
互いに、「少しだけ手間賃がもらえればいいよね」というスタンスで
あまり儲けを考えずに価格設定をしていましたので、
開業してからも、そのマネーブロックは、なかなか外せませんでした。
でも、レッスンをすればするほど、疲弊をしていき…
いろんなスタイルのレッスンを試行錯誤しました。
そして、ようやく気づいたのです。
仕事とは、
価値を提供し、その対価をいただくこと。
目に見える材料費だけでなく、
そこには、
- 知識を得るまでにかけた時間
- 積み重ねてきた経験や技術
- 試行錯誤して作り上げたカリキュラム
- レシピだけでなく「教え方」や「場作り」
すべてが含まれているということに。
美容院を選ぶとき、私たちは何にお金を払っている?
例えば、髪型を変えたいと思ったとき。
美容院はたくさんありますよね。
それでも私たちは、
- 誰にお願いしたら安心できるか
- 誰のセンスで素敵な未来にしてくれそうか
で、選ぶことが多いはず。
支払っているのは、
パーマ液やシャンプーの材料費だけではありません。
美容師さんのセンス・経験・技術。
心地よい接客も、サービスとして受け取っています。
教室講師も、まったく同じなんです。

最初は材料費だけでもいい。でも、ずっとは違う
誤解してほしくないのは、
最初から高額にしなければいけない、という話ではありません。
- 材料費のみ
- モニター価格
で、とにかく経験を積むにフォーカスする時期はとても大切。
でも、
経験が積み重なり、
知識と技術が育ってきたら、
きちんと対価をいただくフェーズに進むこと。

「安いから許される」は、プロとして封印しよう
「安いから、多少のミスや不満も許してね」
そんな逃げ道は、そっと手放してほしいのです。
プロとして価格をいただくと、
自然と緊張感や責任感が生まれます。
その口から心臓が飛び出しそうになる経験が、
講師としてのスキルを一気に引き上げてくれると感じています。
小さなチャレンジの成功体験の積み重ねを、いかにたくさん積み上げるか?
万が一、ミスをしたら、謝ること、どうやってミスをカバーするのか?を考えること。
これらも、大切な経験なのです。
決して、安くすればうまくいくわけではないのです。
個人事業は、安売り店にしてはいけない
特に、個人で教室を続けていくなら、安売り路線は長く続きません。
それなら、
- 無料体験でしっかり価値を伝える
- 価値がわかる人にだけ販売する
- 大切な商品を適正価格で届ける
この方が、心も収入も健やかです。
安いものは、大切にされにくい。
変な話、安さで購入した人ほど、対応に手がかかります。
これは、残念だけれど事実です。

見えない価値を味わうのが「サービス」の醍醐味
料理教室の本当のサービスには、形がありません。
印刷されたレシピや、PDFで送られてくるレシピ、出来上がるお菓子や料理も、
もちろんサービスの一部ではありますが、
今の時代、似たようなレシピは、ネットを見ればいくらでも手に入ります。
教室のレッスンで体験できる本当の価値あるサービスというのは
- 心が満たされる
- 見える世界が変わる
- 気持ちが豊かになる
そんな体験に宿っているのが、その先生たちの経験や知識によるもの。
見えない価値なんです。
感じるか感じないかは人それぞれの感じ方によりますが。
ホテル、レストラン、カフェ、病院、乗り物、アミューズメントパーク、
家具、雑貨、服、何にでも見えない価値は発生しています。
例えば、私が使う台所道具1つとっても、
「持っているだけで気分が上がる」は、目に見えない価値だと思うのです。

教室講師さんへ|価値の捉え方が、未来を変える
私が現在個別で行なっている教室講師さん向けのコンサルでは、
この「価値の捉え方」について、何度も、何度もしつこく伝えています。
価格設定や講座づくりで、
「私なんて無理」
そんなブロックがかからないように。
あなたが積み重ねてきた時間と経験は、
もう十分、価値があるよと、理由を添えて伝えています。
その自信が何よりも、「売る」ことには必要なんです。
だって、講師自身が自身のない商品を、
誰が買いたいと思うでしょうか??
自信を持って、「私の自信作です!」と言って、届けてほしい。
自分だからこその価値とは?を一生懸命考えてもらい、
どうやったらその価値が届くのか?その届け方なども含めて、とことん一緒に考える。
これが私の伴走のお仕事の醍醐味です。
次のステージへ自信と勇気を持って進んでほしい。
その背中を押すのが、私の役割りです。

半年間でコースレッスンをたくさん売ることができて、
集客の流れを体で覚えることができた!と手応えを感じられていました。
料理家のお仕事とはちがう「集客コンサルのお仕事」について、綴ってみましたが、
コンサルは私にとって、まだまだ挑戦の分野です。(今年3年目です)
でも昨年は、「収入の桁が大きく変わった!」と喜んでもらえる機会がたくさんあり、
私のやり方には再現性があると手応えも感じられました。
自分が講師として苦悩してきたことを、
一人で悩んで頑張っている先生たちには、惜しみなく伝えていきたいと思っています。
悩む時間を減らして、前に進む時間にしてあげたい。
一人一人、丁寧に寄り添っていくのが私のスタイルなので、
数ヶ月に1〜2人のペースでしかお受けできないサービスではありますが、
「料理系のお教室」の先生や、店舗集客に悩んでいる方は、こっそりご相談ください☺️
お互いの相性があると思うので、まずはお話しすることを大切にしております。


